ダブル断熱とは?

一般によく知られていないこと

「家の断熱をする事にどんな意味があるの?」
そんな風に多くの方から質問されます。
そんな時に困ることがあります。
どうして、こんなにも本当のことが隠されてしまっているのか。
太陽光発電とか、オール電化だとか、加湿だとか、マイナスイオンだとか・・・
一部の企業が利益を出すためのCMが多い中もっと大切な事がどうして伝わっていないのでしょうか?

永久的で継続可能なエネルギーがある事
それを知れば、もっと生活が豊かになるというのに・・・

省エネルギーとは?

なぜ、省エネルギーが必要なのでしょうか?
私には、省エネルギーの必要性という大義名分めいた話などあまり興味がありません。
むしろ、家をつくった後にどれだけ生活が豊かになるかという方がよっぽど興味があります。

例えば、

  • 暖房機のスイッチを押すたびに「繰り返される罪悪感」
  • 暖房の温度を1°上げる勇気を必要としない
  • 冷房の温度を1°下げる度に気を遣う
  • 電気の明細が来る度に、「ぴくぴく」と眉が動く
  • 寒い夜に限って、「ピーピー」と鳴り響く給油の警告
  • 重いオレンジの灯油容器
  • 灯油を運んだ車の中が何日間か灯油くさい
・・・・・・・など

今家を手に入れると、普段の生活の中で
なぜ、快適に過ごすためにこれほどまでにストレスが多いのかと悩まされます。
「省エネとは一体これらを解消してくれるのか?」
疑問に思い、省エネルギーという言葉よりも、その解決が本当に出来るのだろうか?
そちらの方が断然、興味があります。

問題を解決できる?

これらの問題は、政府や行政が解決してくれるのか?
考えても、全く世の中が変わった感じはなく
むしろ、省エネと言われてから、ストレスは増えた気がします。
それは、その言葉が世間に浸透してから
「また電気がつけっぱなしだけど・・・」と言われることでした。

まっ!電気を消すのは基本だし必要な事。
それは分かる。十分理解します。
けれど、「暖房や冷房は」と問いただしたくなるのは私だけでしょうか?
夏になれば、私は暑い。家族はちょうどいい。
冬になれば、東北の寒さは身にこたえる。
家の中にいるというのに寒い・・・
家の中にいてまでも、もこもことするのはちょっとつらい。

いつもいるところだから省エネに

会社にいれば、環境はいいです。
お客様が来る場所だから常に暖かいし涼しい。
けれど会社とはいえ、その為の費用だって考えなければいけません。
それどころか、環境がいいからと会社で寝泊まりするわけにもいきません。
そう、今いわれている省エネだけでは決して豊かにならず、それはむしろ、精神的に私を苦しめます。

断熱とは

こういったストレスが、私の家づくりには大きくかかわっています。
毎日いるところは快適にしておきたい。

・快適とは、余計に暖房や冷房をしない
・省エネというストレスにさらされない

基本的にエネルギーを大切にしなければいけない。
しかし
エネルギーをたくさん使う快適性を求めたり、無理な省エネは、かえって体によくありません。
それならば、いつもいる所の断熱効果をよくするほかないのです。
断熱をする事で、両方どころか、今まで話してきた問題全てが解決できるのならそれは、とても「いい家」と言えませんか?

世界のエネルギー

省エネがなぜこれほどまでに言われる様になったのか?
1973年から比べると家庭でのエネルギー消費は約2倍に増えています。
産業部分は減っているにもかかわらず。

そして家庭でのエネルギー消費が多い箇所。
暖房・給湯・動力・照明がほとんどを占めています。(下図)

照明は?
最近のLED電球で消費は少なくなるでしょう。
まあ、「電気消して!」は無くならないかもしれないけど・・・
給湯は?
これも最近のガス給湯器・灯油・給湯器の性能向上で減ってきます。
暖房は?
ここは器具がいくらよくなってもどうしても減らない場所。
なぜならいくら暖房しても、その先から冷えていくのではこれはもうエアコンや暖房器具の性能の問題ではないのです。

断熱をすると?

暖房はエアコンなどの器具では
”省エネ=光熱費”が下がる事にはなりません。
そうすると、家の断熱はさけられません。
家の断熱をする事でどんなことが起こるのでしょう?
家の断熱化で変わる生活『3つの理由』

1.省エネ=光熱費が優しい(家計の助けになる)
2.快適性な家になる(体感温度が適切になる)
3.事故が起こりにくくなる

これらの詳しい説明は最後にしています。
ご興味あれば、参考にしてください。

どんな断熱ならばいいのでしょうか?

「普通に断熱していれば大丈夫だろう」
断熱材が入っていれば大丈夫と思いたい気持ちは十分に分かりますし、そうであってほしいと願いたいですよね。

ダブル断熱でできること

ダブル断熱は
A.C.Regalieでは主流になっています。つい先日、入居したご家族に感想を聞いてみると…
「12月だと言うのに、暖かいです。
昼間は、暖房など一切しなくても、十分な暖かさで”ポカポカ”です。」
このように喜ばれたばかりです。
十分な実感のある様子です。
ダブル断熱は通常の断熱(普通にやっている断熱)にプラス断熱を足し合わせた方式の断熱です。(下図)

内断熱に外断熱をプラスした断熱方式だから安心できます。
一時期、内断熱より外断熱がいいと言うことで、一種の社会現象にもなった外断熱工法ですが、木造住宅で外断熱をやった結果、外断熱はいろいろな問題点が出てきました。

一つは、シロアリの問題
一つは、外壁の脱落の問題
一つは、施工性の問題

そんな問題点を解消したのが次に出てきた、ダブル断熱というわけです。
内断熱を補強する事と外からの熱をシャットアウトの二つの効果を持ち合わせた断熱方式ですから、暖冷房費も「電気をこまめに消す」よりも、効果的な経済性の良さプラス省エネを実現しています。

もう少ししたら普通になる

次の世代の住宅は、間違いなくこのような断熱方法が主流になるでしょう。
普通の断熱が、もうすぐこのような断熱方法と切りかわっていくという事。
それは、政府がようやく気づき、その勉強会を始めたこともうなずける理由です。

平成27年の4月から新断熱方式の勉強会がいま盛んに開催されているのが証拠です。
その時にがっかりしたり、悔やんだりしても、家を作り直すわけにはいかないから今、この断熱を選んでおくのは当然の様にも思えます。

いつ、燃料費(電気代や灯油)が上がるか分からない時代、仮に燃料費が下がったとしてもそう長く続かないことを、私たちはつい先頃のガソリンの価格下落や高騰からすでに学んでいます。
日本から原油が大量に採掘されない限り、この問題は解決しません。
そして、日本で原油が大量に沸いて出てくるなど、今のところ可能性は無いです。

そうなれば日本人である私たちが経済的であり
省エネであり、家庭で助かる方法を選択するとしたら、やはり昔の様に住むところに知恵を使い、家をつくる事(断熱性能をよくする)ほか方法はないのです。