「家の断熱をする事にどんな意味があるの?」
そんな風に多くの方から質問されます。
そんな時に困ることがあります。
どうして、こんなにも本当のことが隠されてしまっているのか。
太陽光発電とか、オール電化だとか、加湿だとか、マイナスイオンだとか…
一部の企業が利益を出すためのCMが多い中
もっと大切な事がどうして伝わっていないのでしょうか?
●永久的で継続可能なエネルギーがある事
それを知れば、もっと生活が豊かになるというのに…
◆省エネルギーとは?
なぜ、省エネルギーが必要なのでしょうか?
私には、省エネルギーの必要性という大義名分めいた話など
あまり興味がありません。
むしろ、家をつくった後に、どれだけ生活が豊かになるかという方が
よっぽど興味があります。
例えば、
* 暖房機のスイッチを押すたびに「繰り返される罪悪感」
* 暖房の温度を1°上げる勇気を必要としない
* 冷房の温度を1°下げる度に気を遣う
* 電気の明細が来る度に、「ぴくぴく」と眉が動く
* 寒い夜に限って、「ピーピー」と鳴り響く給油の警告
* 重いオレンジの灯油容器
* 灯油を運んだ車の中が何日間か灯油くさい
……等
今家を手に入れると、普段の生活の中で
なぜ、快適に過ごすためにこれほどまでにストレスが多いのかと悩まされます。
「 省エネとは一体これらを解消してくれるのか? 」
疑問に思い、省エネルギーという言葉よりも
その解決が本当に出来るのだろうか?
そちらの方が断然、興味があります。
◆問題を解決できる?
これらの問題は、政府や行政が解決してくれるのか?
考えても、全く世の中が変わった感じはなく
むしろ、省エネと言われてから、ストレスは増えた気がします。
それは、その言葉が世間に浸透してから、
「また電気がつけっぱなしだけど…」と言われることでした。
まっ!電気を消すのは基本だし必要な事。
それは分かる。十分理解します。
けれど、「暖房や冷房は」と問いただしたくなるのは私だけでしょうか?
夏になれば、私は暑い。家族はちょうどいい。
冬になれば、東北の寒さは身にこたえる。家の中にいるというのに寒い…
家の中にいてまでも、もこもことするのはちょっとつらい。
◆いつもいるところだから省エネに
会社にいれば、環境はいいです。お客様が来る場所だから常に暖かいし涼しい。
けれど会社とはいえ、その為の費用だって考えなければいけません。
それどころか、環境がいいからと会社で寝泊まりするわけにもいきません。
そう、今いわれている省エネだけでは決して豊かにならず、
それはむしろ、精神的に私を苦しめます。
◆断熱とは
こういったストレスが、私の家づくりには大きくかかわっています。
毎日いるところは快適にしておきたい。
●快適とは、余計に暖房や冷房をしない
●省エネというストレスにさらされない。
基本的にエネルギーを大切にしなければいけない。
しかし、エネルギーをたくさん使う快適性を求めたり、無理な省エネは、
かえって体によくありません。
それならば、いつもいる所の断熱効果をよくするほかないのです。
断熱をする事で、両方どころか、今まで話してきた問題全てが解決できるのなら
それは、とても「いい家」と言えませんか?
◆世界のエネルギー
省エネがなぜこれほどまでに言われる様になったのか?
1973年から比べると家庭でのエネルギー消費は約2倍に増えています。
産業部分は減っているにもかかわらず。
そして家庭でのエネルギー消費が多い箇所。
暖房・給湯・動力・照明がほとんどを占めています。(右図)
●照明は、最近のLED電球で消費は
少なくなるでしょう。
まあ、「電気消して!」は無くならないかもしれないけど…
●給湯は、これも最近のガス給湯器・灯油
給湯器の性能向上で減ってきます。
●暖房は?ここは器具がいくらよくなっても
どうしても減らない場所。
なぜなら、
いくら暖房しても、その先から冷えていくのでは、
これはもうエアコンや暖房器具の性能の問題ではないのです。
◆断熱をすると?
暖房はエアコンなどの器具では ”省エネ=光熱費” が下がる事にはなりません。
そうすると、家の断熱はさけられません。
家の断熱をする事でどんなことが起こるのでしょう?
家の断熱化で変わる生活 3つの理由
1.省エネ=光熱費が優しい(家計の助けになる)
2.快適性な家になる(体感温度が適切になる)
3.事故が起こりにくくなる
(これらの詳しい説明は最後にしています。ご興味あれば、参考にしてください)
◆どんな断熱ならばいいのでしょうか?
「普通に断熱していれば大丈夫だろう」
断熱材が入っていれば大丈夫と思いたい気持ちは
十分に分かりますし、そうであってほしいと願いたいですよね。
◆ダブル断熱でできること
ダブル断熱は今、A.C.Regalieでは主流になっています。
つい先日、入居したご家族に感想を聞いてみると…
「12月だと言うのに、暖かいです。
昼間は、暖房など一切しなくても、十分な暖かさで”ポカポカ”です。」
このように喜ばれたばかりです。十分な実感のある様子です。
ダブル断熱は、通常の断熱(普通にやっている断熱)にプラス断熱を足し合わせた方式の 断熱です。(下図)
内断熱に外断熱をプラスした断熱方式だから安心できます。
一時期、内断熱より外断熱がいいと言うことで、一種の社会現象にもなった外断熱工法ですが、
木造住宅で外断熱をやった結果、外断熱はいろいろな問題点が出てきました。
一つは、シロアリの問題
一つは、外壁の脱落の問題
一つは、施工性の問題
……
そんな問題点を解消したのが次に出てきた、ダブル断熱というわけです。
内断熱を補強する事と、外からの熱をシャットアウトの二つの効果を持ち合わせた
断熱方式ですから、暖冷房費も「電気をこまめに消す」よりも、効果的な経済性の良さプラス省エネを実現しています。
◆もう少ししたら普通になる
次の世代の住宅は、間違いなくこのような断熱方法が主流になるでしょう。
普通の断熱が、もうすぐこのような断熱方法と切りかわっていくという事。
それは、政府がようやく気づき、その勉強会を始めたこともうなずける理由です。
平成27年の4月から新断熱方式の勉強会がいま盛んに開催されているのが証拠です。
その時にがっかりしたり、悔やんだりしても、家を作り直すわけにはいかないから
いま、この断熱を選んでおくのは当然の様にも思えます。
いつ、燃料費(電気代や灯油)が上がるか分からない時代、仮に燃料費が下がったとしてもそう長く続かないことを、
私たちはつい先頃のガソリンの価格下落や高騰からすでに学んでいます。日本から原油が大量に採掘されない限り、
この問題は解決しません。そして、日本で原油が大量に沸いて出てくるなど、今のところ可能性は無いです。
そうなれば日本人である私たちが経済的であり、省エネであり、家庭で助かる方法を選択するとしたら
やはり、昔の様に住むところに知恵を使い、家をつくる事(断熱性能をよくする)ほか、方法はないのです。
こんな寒い日でも、家の中が暖かくてびっくりしました。
通気もある高気密ということで、新しい構造を知ることができました。
大森 S 様
省エネの時代に先駆けていると思いました。
こんなに広い家でも、断熱効果がすばらしく、ストーブ1つで家全体が暖か
かったです。
大森 W 様
夏の暑い時期もとても涼しく、冬も温度は15℃以下になったことがなくて
とても暖かい家です。
ダブル断熱はやっぱりすごいと実感しています。
郷野目 H 様
何より感謝したいのは、暖かい!暖かい!信じられないくらい暖かくすごさ
せていただきました。断熱というものの、それも本物の断熱のすごさを実感
しました。おまけに灯油の値段がこれだけ上がっているのに、灯油代が減り
ました。家族は、素足でこの冬をすごしました。夏は朝の冷気を家に入れる
と昼間で涼しくすごせます。 伏拝 S 様
断熱をすると?
の詳しい説明はここからです。
◆経済性 (省エネ=光熱費が優しい(家計の助けになる))
研究によると、断熱をしている部屋と、そうでない部屋を暖房し、20℃の室温になるまでにかかった時間の比較です。
●断熱した部屋だと25分
●断熱していない部屋で100分
の時間を要しています。(左図)
部屋の大きさなどの問題もありますが、比較するには断熱していない部屋は4倍の熱量がいるということになります。
仮に5Kw/hのエアコンをフル稼働させて暖房したのなら、電気代(22円として)は、
●断熱している部屋だと9.1円
●断熱していない部屋だと36.7円
27.6円の差
家全体だとこれの約6倍(かなり小さい値)として、165.6円
●一日当たり(平均6時間)で 993.6円
1ヶ月 29,808円の差
暖房が必要な季節(5ヶ月)は
5ヶ月で149,040円の差
それが10年で 1,490,400円の差(約150万円の差が出る)
もし、実際に差が出るとしたら
断熱のしていない家では、暖房の稼働時間は長い(表より)ので、なかなか暖まらず、
その上、電気代がかかる時間も長くなるので、
いかに断熱が電気をこまめに消すよりも大切なのかが分かります。
◆快適な家になるとは?
人が感じる体感温度。
それは、室内の表面温度と室温を足して2で割った温度のこと。(下図)
同じ温度に設定していても何となく寒いというのは、この体感温度の差なのです。
断熱すると、室内の表面温度が下がらないため、体感温度が保たれます。
それに付け加えて、上下での温度差も小さくなるため、
顔だけ熱い(ほてる)という現象も起こりにくくなります。(下図)
◆事故が起こりにくくなる?
先の話は、一部屋としてしか話していません。
そう「家にはたくさんの部屋がある」それについても話さないといけません。
断熱すると、各部屋間も温度差が無くなります。(下図)
各部屋の温度差が無くなると、ヒートショックという事故も起こりにくくなります。
ヒートショックは、家族の中でも、体が弱い人だけが起こる物ではありません。
体調が悪い時は特に注意しなければいけません。
またあまり知られていませんが、ヒートショックで死亡するケースは割と多いのです。
交通事故で亡くなる方の2.4倍もそれらが原因で死亡するケースがあると言うから驚きます。
また、家庭内でのこういったケースでの事故については、近所で噂になったりするといいます。
近所で噂になるにしろそうでないにしろ、大切な家族がちょっとした心がけ一つで、命を落さないでいられると思えば、とても大切な事では無いでしょうか。
室内での温度差が無くなると言うことは、結露対策にもなります。結露は加湿だけで無く、温度差のある部屋間でも起こることを知る人は少ないです。
空気中の湿気が温度の低いところに移動すると空気中にとどまることが出来なくなり、水になります。
それが結露のメカニズムだから、部屋間で温度差があるだけで、結露が起こるのも納得できます。
もちろん、加湿しすぎるのも結露の原因だし、灯油を室内で燃焼させるストーブやヒーターなどは、多くの水分を出すため、それも結露の原因になります。