社長日誌―2024/08/30

 

 

中澤達浩が日々の家づくりを日誌にしてます。

社長日誌―2024/08/30

ガス会社との話

この日は乾太くんを入れてくれているガス会社の担当者2名が来訪。

その際、家の将来について、社会情勢を交えながらの会話をまとめた。

給料がなぜ上がらないのか?

最近、様々な商品が値上がりしているのを感じないか?例えば、自動販売機の飲み物、以前は100円で買えたものが今では150円。こうした値上げに対して、「値上がり分はどこに消えているのだろう?」と思うことがある。

値上げ分、つまり50円の利益は企業に入るはず。その利益が、社員の給料として還元されても良いはずですよね?しかし、現実には給料が上がらない。経済とは不思議。

経済の不思議

経済の不思議は他にもある。
多くの商品が値上がりしている一方で、もし給料が据え置きのままだったら、どうなるのだろう?

実質的には、給料が下がっているのと同じ状況。たとえば、ほとんどの商品の価格が1.5倍になったとしよう。今まで生活費に月10万円を使っていた家庭は、同じ生活を維持するために15万円必要になる。

これを具体的に見ると、共働きで月々30万円の手取り収入がある家庭では、生活費が以前は収入の約33%だったが、今では50%になっている。つまり、27%も実質的に収入が減少したことになる。

2024年の賃上げと現実のギャップ

2024年の労使交渉での賃上げ率は約5%と言われているが、この程度の上昇では、とても追いつかないのが実情。その上、物価はどんどん上がっているのに、給料の上昇幅がそれに追いつかないことで、多くの人々が経済的に苦しい状況に置かれている。

新札の発行とその影響

さらに、最近では新札が出回り、多くの人が喜んで新札を披露している姿を目にするが、新札が発行されるということは、世の中に出回るお金の量が増えることを意味する。経済の基本原則として、お金の量が増えると、その価値は相対的に下がるのではないだろうか?つまり、紙幣の価値が下がる可能性があるのです。

紙幣の価値が下がるということは、今までの商品が同じ量の紙幣で手に入れられない、すなわち物価が上がる言う事は、紙幣価値が下がっているという事に・・・物価の上昇は、生活費の増加に直結し、給料が上がってもその実感を持つことが難しくなります。

新札発行の必要性とは?

では、なぜ今新札の発行が必要なのでしょうか?新札の発行は単なるデザイン変更や新技術導入のためだけではなく、経済政策の一環としての側面もあるかもしれない。しかし、私たちの生活に与える影響を考えると、紙幣の価値低下や物価上昇といったリスクを伴うため、その真の必要性については疑問を感じざるを得えない。

結局、私たちが直面している経済環境は、単なる賃上げでは解決できない深い問題を抱えているのです。

将来のために私たちはどうしたらいいのか?

私たちはお金に対して過剰な期待を抱きがちです。「貯金が増えれば生活が楽になる」と?
どれだけの貯金があれば安心できるのか、明確な答えは誰も持っていません。「生活水準による」と答える人も多いでしょうが、私は生活水準の問題とは思わない。

もちろん「生活水準」の事は全否定は出来ないけど、物価は毎年上昇している。10年、20年先を見据えたとき、毎月決まった額の貯金では今の生活水準を維持するのは難しいでしょう。例えば、10年前に100円で買えたものが、今では150円や200円に値上がりしているように、物価の上昇に伴って貯金も増やしていく必要性があるということ。

但し、趣味で貯金を楽しむのならば別だけど・・・もし将来に備えたいなら、お金の価値に過度に依存するのは危険。むしろ、価値が下がらないもの、もしくは将来的に価値が上がる「物」にお金を変えておいた方がいいと言うことだよね!

価値が上がる「物」とは?

例えば、物価が上がると自然と上がっていく物とお金を交換しておく。土地はその良い例で、物価が上がれば土地の価値も上昇することが多い。とはいえ、短期的に見るとそうだけど、バブル時代のような急激な土地の値上がりは期待できないため、土地は安定した価値を持つものと考えるべきでしょう。

加えて、建物の価値も考えないといけないよね。2025年に住宅性能の義務化が始まる。2030年にはその基準が強化され、2050年まで段階的に性能が求められていく。そうなると、建物の価値はその性能と密接に結びつくことになる。まだ不動産の鑑定法として性能評価は確立されていないが、将来的にはこれが標準化される可能性が高い。

家を持つことの意味

多くの人は「家賃を払い続けても自分のものにはならないから、家を買う」という考えに賛同するでしょう。しかし、家を手に入れるということは、投資として考えることも大切。将来、家の価値がどうなるかを考慮せずにただ所有するのではなく、価値が上がるかどうかを見極める視点が必要。

家を建てる際に将来の売却を考えている人は少ないかもしれないが、私が言いたいのは、老後や子どもとの生活を考えたとき、いざという時の事を想定をしながら家の購入(投資)を考えないといけないんじゃ無いかということ。家を手に入れる、土地を手に入れるっていうのを投資と考える人はかなり少ないことは良く知っています。

少し考えて欲しいのだけれど…
家に対して

・将来的に価値が下がる物にお金を出すのか?

・価値が上がる物にお金を出すのか?

どちらを選ぶ?と言う事は、価値の低い家を持つよりも、性能が高く、価値が評価される家を持っている方が、老後の資金としても役立つと思うのだけれども・・・

家賃を払う or 家を所有する

「アパートで家賃を払い続けても、自分のものにはならないから家を買おう」という考えで間違ってはいない。しかし、家を手に入れるのであれば、価値を考えるのは大切じゃないかということ。将来的にその家の価値がどのように変動するか、しっかりと見極めることが大切。

古い発想と新しい現実

それも間違いじゃないけどね…

将来的に、子どもとの二世帯生活を考えるのもいいけど、その時に子どもにローンをさせて家をもう一度建て直す?日本では、将来子どもとの二世帯生活を考える人もいますが、再び子どもにローンを組ませて家を建て直すという考えは、日本人らしい発想だけれども…その発想は、江戸時代まで遡るんだよね!

当時の木造住宅は、火をかまどで、冬の暖は囲炉裏や練炭のこたつで・・・と火災が発生しやすい状況も多かっため、家の建て替えが主体で考えられていたんだよね。さらに、農業や林業が主な職業で、家族が多く住むために増築できる家が必要だったのだけれど…

今の家や家族の人数、職業や仕事の時間といった生活スタイルを考えると、その発想がすこし古くなっているということに気付く。

だからこそ家の価値や構造に対する考え方も変わるべき時期に来てる。今では、家の性能が重要視され、その価値に対しての評価も出てきている。

将来を見据えた選択

前置きが長くなったけれど、私が言いたいのは、将来がどうなるか分からない時代だからこそ、いろんな方向にシフトできるように考えておいた方がいいでしょ?ということ。

家を売却することを前提にするのではなく、例えば、将来子どもとは別々に住み、自分達が老後に老人ホームへ入るとなった際に、家の価値を最大限に活かす選択肢も視野に入れておくべき。

家の価値が下がると、更地にして土地だけを売却し、老人ホームへ移る。一方で、家の性能を向上させ、高い評価を得られる状態にしておけば、老後の資金として家を活用することも可能になる。家の性能をしっかり整えることで、生活している間も光熱費を削減できるなど、大きなメリットを得ることができる。

流行ではなく基本を重視する

太陽光発電だって光熱費でメリットを生むかもしれないけれど・・・それは一時的なことじゃないかな~。だって、メンテ費用はかかるし、使えなくなった時は撤去費用、処分費用と・・・恐らく、光熱費ででたメリットを全部持っていかれることになる。さらに、社会情勢によっては太陽光発電が不要になる可能性もあるとしたら?

なんて考えると、やっぱり家の基本性能をしっかりと高めておくことが、家をつくった直後から老後の将来までの考えとしては、一番まともで正しい選択だと思うけどね。

つまり

最終的には、将来に備えて家や土地を投資と捉え、長期的な視野で価値を考えることが求められます。家の性能を高めることで、将来的な資産価値が保たれ、老後にも安心して活用できる可能性があります。時代に応じた柔軟な選択が、これからの時代には必要です。

 

 

 

 

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