構造見学会見どころ5選

構造見学会というと
「営業マン」が
待ち構えている感じ。

それはまるで、洋服がずらりと並べられ、
販売員が沢山いる店舗のような
イメージを持っている方が多いはずです。

確かに、大手のハウスメーカーなどは、
顧客獲得の機会として利用しているようですが、
地元の工務店などはそうでもないみたいです。
特に、営業マンが在籍しない工務店の構造見学会は
家づくりを考える上でとてもよい情報を得られるようです。

今回はそんな苦手意識をなくす為の
構造見学会見どころポイントをご紹介します。

完成見学会より重要？
“完成見学会”は、実際にどんな風に仕上がるのか、
生活を体験するのにとても役立ちます。
しかし、
完成見学会の期間だけ
とても生活しやすい環境にしている会社も
ある様子ですので、それらを判断するのは難しい様子です。
まるで、モデルさんが
洋服を着ているファッションショーを見ているようです。

一方、“構造見学会”は楽屋裏を見るような物で、
ちょっと秘密をのぞける
そんなドキドキ感があるのが、構造見学会。

「完成見学会は開催するけど、
構造見学をさせてもらえない」

楽屋裏は絶対、見せたくない
そんなハウスメーカーや工務店もあるので、
注意が必要ですね！

構造見学会の見るべきポイント

1．現場のきれいさ

そもそも、“もてなす”気持ちがあるかどうか？

その会社の体制がわかるところです。
とはいえ、
自宅のように掃除をかけるわけではありませんので、
許せる範囲というのが、様々でしょう。
外構工事が完了していない状態なので、外回りは無視して

・現場の機器類がどのように片づいているのか？
・室内の材料がどのように片づいているのか？
・細かいゴミがどの程度掃除されているのか？

等を比較するのがいいでしょう。
まさか！
見る為の照明が無かったり、
見るポイントがなかったり、
ポスター等が無かったりというのは論外ですが、
つくっている途中を見るのですから、
それなりに片づいていて、見られる状態、
説明がしっかりとポスター状になっていて、
素人が質問しやすい状態になっているかを見るのも必要です。

2．ポイント資料があるか？

その会社のアピールしたいところが
ポイント資料として掲載されていないと、
素人には建築途中を見たってどうにもわかりません。
また、そのポイント資料を見ることで、
他の会社との違いがわかるので、
それはこれから建ててくれるところを選別しようとしている家族としては必要な事でしょう。

・他社とどう違うのか？
・違いによって何が違うのか？
・構造や断熱で家を建てた後の生活がどのようになるのか？

をしっかりと見ることが大切です。

3．説明する人の違い

家をつくろうとしていても、
専門知識が全くないのが普通です。
ですから、あなたが判断する為に、
誰が何を説明してくれるかは、とても重要となってきます。
営業マンは、
知識はありますが基本的に販売員ですので、
自社に都合のよいこと以外はほぼ話さないです。
自社の強み”のみ”の話となるので、
聞いていて自慢の様に聞こえてきますから、
聞く方も飽きてきます。

一方、
専門家と話すのは、とても有意義です。
・材料のメリット、デメリット
・将来の生活の変化
・今後の家の変化

これらを聞くことは、
自分たちの将来を決めることにもなります。

4．他の家と家づくりの違い

単に家の違いがわかっても仕方がありません。
大切のことは、
お金を出す価値があるかと言う事です。
安さだけの家ならば、
どこで家を手に入れても大きな違いなどありません。

・違いによって生活がどのように向上するのか？
・家づくりをどれくらい理解しているのか？
・価値ある家とは自分にとって何か？

これらを、聞いたり家族で話し合うのも重要な事です。

5．Ua値。C値。Q値

聞き慣れない方もいるかもしれません。
簡単にいえば、家の成績表、血統書、性能表。

車でいえば･･･
排気量や搭乗人数制限や大きさや乗り心地

洋服でいえば･･･
素材や色や洗濯の仕方です。

家の価格の違いにも大きく差が出ますし、
住み心地にとても大きな差が出ますし、
灯油代や電気代も大きな差が出ます。

ですから、
知らないでは済まされない重要な事です。
とは言え、

「○○値」なんて言葉を
聞くだけでもいや

という方もいるとは思います。

ですので、簡単におはなしします。
これらは全て家の成績表で、
数字が小さいほど性能がよくなります。
性能がよくなると
住み心地や光熱費に大きな違いがでます。

・冷暖房にかかる費用がわかるUa値とは、家全体の面積(床・壁・屋根)より算出する
・性能値Q値とは、家の床面積より算出する
・家に隙間がどのくらいあるのかが分かるC値とは、家全体の面積より算出する

数字が小さければ小さいほど、
よいとされているわけはありません。
地域によりほどよい数値というのがあります。

それらの基準に満たないのは　””論外””　ですが、
基準以下だからといって安心出来るわけではありません。

ほどほどの成績でいい？

将来どのような生活を望むかで大きく違いがでます。
平均的というのはありませんから、
その点では、多少　”わかりづらさ”　があります。

Ua値。Q値。C値をよく知り、

自分の家はどのくらいがいいのか？

を知っていくのも
見学会に参加しなければわからない事です。

ちなみに福島県中通りのUa値””最低基準””義務
2020年～2030年まで0.75、
2030年～0.60となります。
将来的に電気や灯油といった、
エネルギーが高騰すると予想され、
また発電所の老朽化により電気の不足が生じることが予想されています。
『家庭でのエネルギーを抑えて下さい』
と国より決められた最低基準の義務数値が
2020年～2030年が0.75W/m2K
2030年～0.60W/m2Kと定められています。

※見学会会場で
””注意””
をしないといけない点

1．勘違い御免！

旅館や宿泊施設、温泉やリゾート、洋服屋さんや観光地･･･
こう言った場所と勘違いをしてはいけません。
サービスを主体としているのでは無く、
あくまでも必要な情報を収集するのはあなたの為ですから、基本的には””聞く姿勢””を持たなければいけません。

2．お子様注意！

お子さんにもいつも以上の注意が必要です。
基本的に建築現場へいくわけですから、
通常よりも危険が伴います。
子供が走り回ったりしたのならば、
親が叱るほか誰も叱ってくれません。
また、お子さんがいると話をしたくても
出来ない状況になることが、あります。
家を販売する営業マンが在籍する会社と、
在籍しない会社では状況も情報の濃さも違いますので、自己責任でお子さんを同伴させましょう。

3．地球環境との関係